3月1日・2日と、平和フォーラム全国活動者会議が静岡市で開催されました。1日の夜は、「被災70周年3.1ビキニデー全国集会」が開催されました。今年は、ビキニ事件から70周年の年にあたります。ビキニデー全国集会では、中村桂子さん(長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)准教授)が「核兵器廃絶に向けた世界の動きと私たちの課題」と題して講演しました。
中村さんは、世界には現在核弾頭が1万2520発存在し、冷戦期以降減少してきたものの高性能化が進み、核軍拡の状況にあると指摘しました。その一方で、核兵器禁止条約の広がりなど核軍縮の動きも進んでいると述べ、条約をさらに広げていくことが重要だと訴えました。
翌日は、久保山愛吉さんのお墓がある焼津市の弘徳院で墓前祭が開催され、参加者全員で久保山さんの冥福をお祈りし、墓前に花束と線香をお供えしました。その後、焼津市歴史民俗資料館を訪れました。いま、資料館では常設の「第五福竜丸コーナー」に加え、被災70周年の特別展が行われており、ビキニ事件について学習を深めることができました。