9月19日、東京・日比谷野外音楽堂で再審法(刑事訴訟法の再審規定)の改正を求める集会が開催されました。一週間後の9月26日、強盗殺人事件で死刑囚となった袴田巌さんの再審公判の判決を控え、会場には約2500人が集まりました。
集会は、日本弁護士連合会などが企画しました。日弁連は、再審での無罪確定まで長時間かかることから、検察の証拠開示に規定を設けることや、再審開始決定への不服申し立て(抗告)の禁止を求めています。
集会では、袴田巌さんの姉の袴田ひで子が、「巌の拘禁症は治っていない。ぜひ皆さんの力で再審法を改正して頂きたい」と訴えました。えん罪で長期にわたり拘束された元厚生労働省事務次官の村木厚子さんは、「裁判官が正しく判断するためにも、きちんと証拠開示がなされなければならない」と述べました。
9月26日、袴田巌さんに無罪の判決が言い渡されました。58年もの長い間、殺人犯とされた袴田さんの人生を考えれば、早急に再審法改正がなされるべきです。
次は石川一雄さんの再審開始実現にむけてとりくみを強化します。