
5月16日から17日にかけて「復帰53年 第48回5.15平和行進」が行われ、埼玉から26人が参加しました。
5月16日の全国結団式では、対馬丸記念館館長の平良次子さんが講演し、多くの子どもたちが戦争の犠牲になったことを話し、「戦争の実相を知ることが大切。記憶を継承していくことが平和の礎になる」と訴えました。折しも、自民党の西田参議院による沖縄戦の歴史歪曲発言が大きな問題となっている時期でもあり、あらためて戦争の実相を知ることの大切さを確認しました。
17日には、平和行進の普天間コースを全国の仲間とともに行進しました。
午後は、埼玉独自行動を実施し、南部の戦跡をめぐるィールドワークを実施しました。最初に摩文仁・平和祈念公園を訪れました。毎年、平和ガイドとして説明して頂いている平和ガイドの本村文代さんに平和の礎について説明していただきました。その後、平和祈念資料館を見学しました。
次に、ひめゆり平和祈念資料館を訪れました。ひめゆり平和祈念資料館の展示をしっかり見れば、自民党・西田参議院議員の発言がいかにでたらめなものであるかは誰しもが実感できるはずです。こうした歴史かいざんの攻撃を許すことは、また再び戦争の惨禍を繰り返すことにつながります。断じて許してはなりません。
最後に、糸数アブチラガマのフィールドワークを行いました。この自然洞窟(ガマ)は、もともとは糸数集落の避難指定壕でしたが、戦争の激化により南南風原陸軍病院の分室になりました。軍医、看護婦、ひめゆり学徒隊が配属され、全長270メートルのガマは600人以上の負傷兵で埋め尽くされたといいます。
真っ暗なガマの中を懐中電灯で照らしながらのフィールドワークでは、戦争の悲惨さ、むごさを強く実感するものとなりました。二度と戦争を繰り返さないために、私たちはこれからも戦争の実相に学ぶ必要があることを確認しました。

